ひとこと言わせて
President’s Mutter

巻頭言

巻頭言

公開日時:2010.07.14

お客様には平素は大変ご支援を頂き感謝申し上げます。皆様のおかげで、私どもの自動、半自動梱包機は1969年末の発売以来、34万台を越しました。正直スタートした当時はこんなに大勢のお客様に使っていただけるとは思ってもおりませんでした。それが、国内だけでなく、世界中のお客さまにお使いいただいており、多くのお客様のお役に立っているということを本当に幸せに感じております。

最初の輸出は発売して半年後、1970年の6月にカナダに出し、その年の秋には、アメリカ、ドイツ、デンマーク、イギリスなどの先進諸国から輸出は始まりました。正直当初の機械は安定した性能が良い機械には程遠いものでした。それゆえ、ちゃんとアフターサービスをやってくださるところにお願いしなければと、単身英語もろくにしゃべる事ができないのに、販売店候補をこの目で確かめようと、1ヶ月半をかけて、欧州、米国、カナダ、豪州、東南アジアを回って台湾を最後に、メンテナンスサービスをちゃんとやってくれるような、安心できる販売店さんにお願いをすることにしました。以来40年、当時の経営者は世代交代し、いまでは息子さんやお孫さんが取り扱ってくださるような長い付き合いをさせていただいています。

私が小学校(国民学校)5年生のときに、大東亜戦争(太平洋戦争)が終わりました。昭和20年(1945年)8月15日を境に戦前の教育と、戦後の教育は180度転換したので、先生の言うことに大きな矛盾を感じました。それ以降、戦前のことはすべて否定されて、日本が悪いのだ、遅れているのだという教育を受けました。特に歴史については社会科で習いましたが、近世の日本、特に明治維新以降、今大戦のことはほとんど習う事はありませんでした。歴史の授業は明治時代に入る前に学期がおわってしまい、あるいは先生も避けていたのではないかと思います。

私が輸出をはじめた昭和45年(1970年)から外国に足しげく行くようになってから、戦後に教えられたことに疑問を持つ事が多くなりました。外から日本を見ると、訪問した国々と比較し、お付き合いする人との会話の中で、日本を見直す必要を感じるようになりました。今回当社のホームページを改定するに当たり、社長のブログを作ってもらいました。その中で、私自身が聞いたり、見たりして感じた経験をお話したくなり、タイトルとして、「社長のひとこと云わせて」にしました。下手な英語で、完全に理解もできていないし、我田引水のところもあるでしょうが、体験からの発言です。ただあまり大上段に構えた発言では肩がこるでしょうから、たまには私の趣味などについてもお話したいと思っております。

世界に稀なすばらしい日本なのに、いまの日本は意気消沈し自信を失っていますが、これからのボーダレス競争に勝って、さらに世界の手本になるような良い国になる事を願って聞いていただきたいと思います。